| 警鐘の意味をこめて悲観的な面を紹介したが、一方で光明も見える。例えば、大阪府教育委員会では、(社)著作権情報センターの協力を得て、平成17年度から初任者研修のカリキュラムに著作権講座を盛り込む計画を立てている。講師の確保や研修内容の策定には、教育委員会にはノウハウが少ないので、民間の力を借りることによって、組織的な著作権教育の基盤を作っていくことが賢明である。他の教育委員会においても、このような取り組みが広がるよう、文化庁としても、機会をとらえて教育宣伝活動に努めており、やる気のある教育委員会には労を惜しまずできるだけの支援していきたいと思っている。
民間による著作権知識の普及活動には、(社)日本音楽著作権協会や(社)コンピュータソフトウェア著作権協会のような非営利団体による講習会等の催しやパンフレットの無料配布などが一般的であるが、最近では、富士電機ITソリューション梶A鞄燗c洋行のようなIT関連企業や日刊工業新聞社のような新聞社が主催する教員対象のセミナーでも著作権を取り上げる動きが出てきている。私が関わったセミナーでも、県下はもとより近県からも熱心な教員が集まっていた。教育の情報化を真剣に進めるには、著作権知識が不可欠であるとの認識をしっかり持った学校や教員が増えていると感じる。著作権を含む「教育者のための情報モラルスキルチェック」というオンラインテストを発売する企業も現れた。このような民間の力を借りて、著作権知識が教員に行き渡り、さらに次代を担うこどもたちに浸透することを大いに期待している。
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